七草粥を食べると健康になる

七草粥を食べる習慣の始まりは、中国であるとも日本の朝廷であるとも言われ、その由来は確かではないが、江戸時代には七夕、雛祭りと並び、七草の節句が五節句の一つに制定されるなど、昔から広く親しまれた習慣である。旧暦の1月7日は植物の緑が姿を見せ始める頃で、冬明けに芽を出した旬の若菜を食べることは健康を図り、体を清めることだった。

七草は芹、なずな、御形、はこべ、仏座、すずしろ、すずなであるというのが広く知られているが、地方によっては違いがあることもある。

初物を食べると寿命が延びる

輸送手段が今ほど発達していなかった昔の日本人は季節による食べ物の粋を大事にしており、特に初物は生命力が溢れた食べ物だと感じていた。それゆえに初物を食べると75日間、一季節は健康であれると信じていたのである。