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まだまだある迷信

子供だった頃、親やおばあちゃん、おじいちゃんなどから「嘘をつくと閻魔様に舌を抜かれる」「火遊びをするとおねしょをする」「亡くなった人のご飯になるからご飯に箸を立ててはいけない」などの迷信を言われたことはありませんか?

子供が嘘をつかないようにするために「嘘をつくと閻魔様に舌を抜かれる」と言って怖がらせたり、火遊びをさせないために「火遊びをするとおねしょをする」と言って火遊びをさせないようにしたり、マナーをしつけるために「亡くなった人のご飯になるからご飯に箸を立ててはいけない」と言ってみたりなど、今並べたこれらは迷信で科学的根拠はなにもありませんが、子供はそんなことはわからないので信じてしまいます。子供を躾けるためにはとても効果的な迷信ですよね。

迷信にはそれぞれ言葉が生まれた背景があります。その背景を知ることで上手く使うことができます。

このように日本にはたくさんの迷信があります。このページではたくさんある迷信の中からいくつか抜粋してご紹介いたします。

「嘘をつくとエンマ様に舌を抜かれる」

子供ってバレバレな嘘を平気でつきますよね。特に何か怒られるような悪いことをした時に「やってないもん」と嘘をつきます。こういう時は「嘘をつくとエンマ様に舌を抜かれる」と教えます。

子供にとってはオバケや鬼などはとても怖いもので、寝ていてオバケや鬼が夢に出てくると起きて泣きじゃくる子供も少なくありません。エンマ様もオバケや鬼と同じで子供にとっては怖い対象です。そのため、「嘘をつくとエンマ様に舌を抜かれる」と教えることでエンマ様が怖い子供たちはエンマ様に家に来てほしくないので嘘をつかなくなります。

「火遊びをするとおねしょをする」

昔と違い、今ってマッチにライター、そしてガスコンロなどで簡単に火を付けることが出来ますよね。ということは、子供でも簡単に火を付けれるということです。大人が見ている前で料理や花火をするために火を付けるのはいいですが、大人がいない状況で子供達だけで火をつけるのは火傷をするかもしれないし、火が他のものに引火するかもしれません。その危険を防ぐために使うのが、「火遊びをするとおねしょをする」という迷信です。

大人もですが、子供にとってもおねしょはとても恥ずかしいものです。おねしょで目が覚め、親にバレないように隠蔽工作をするといったことは漫画やドラマでも表現されていますよね。実際の子供もおねしょは恥ずかしいことだと分かっており、おねしょをすると怒られる家だと親にバレないように隠蔽工作をします。

このように、おねしょは恥ずかしいことで親に怒られると思っている子供には「火遊びをするとおねしょをする」と言うことで勝手に火を使わないようになります。

「ご飯粒を残すと目がつぶれる」

子供ってお茶碗の中にご飯粒を残しがちですよね。たった数粒のご飯粒でも、農家さんが汗水流して育ててくれたものなので残さず食べるというのが常識であり感謝でありマナーです。ある子供向けのアニメに登場する学校食堂のおばちゃんは1粒でもご飯粒が残っていると大激怒して生徒を叱ります。アニメの中で常識とマナーを教えてくれるのですからとてもいいアニメですよね。

「ご飯粒を残すと目がつぶれる」というのも同じで、どういう理由で目がつぶれるのかはわかりませんが、ご飯粒を残すと目がつぶれてしまうのでご飯粒は残さないようにしましょうという願いが込められた迷信です。

「雷が鳴ったら雷様におへそを取られるからおへそを隠す」

子供はTシャツ1枚だけなど薄着で動き回ります。たとえ雨が振って気温が低くなろうがお構いなしです。そのため、雷が鳴るということは雨も振って気温が下がるという理由から、お腹を冷やして壊さないようにするために生まれた迷信です。

「食べてすぐ寝ると牛になる」

ご飯を食べてすぐ横になると運動によるカロリーの消費がないため、太りやすくなります。1回それをしただけでは太ることはありませんが、毎日同じことを続けているとその見た目が牛のように大きく太ることから「食べてすぐ寝ると牛になる」という迷信が生まれました。

「茶碗を叩くと餓鬼が集まる」

幼児くらいの子供は落ち着きがありません。それは食事中も同じで、持っている箸でお茶碗やお皿を叩いて遊びます。

この時に使う迷信が「茶碗を叩くと餓鬼が集まる」です。餓鬼というのは鬼の一種で、鬼の中でも最低ランクの鬼です。餓鬼は常に飢えと渇きに苦しみ、人間に取り付いて食料を食べようとする鬼です。

子供はオバケや鬼をとても怖がります。秋田にナマハゲという年中行事がありますが、このナマハゲは鬼の格好をしています。この鬼の姿で悪いことをする子供を戒めます。子供が怖がる鬼の格好でやるから効果があります。

同じように、お茶碗やお皿を叩くという悪いことをすると餓鬼という鬼がやってくるぞというように教え、お茶碗やお皿を叩かなくさせます。躾のための迷信です。