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夜に爪を切ってはいけない

昔の日本では近しい人が死んだときに自分の髪や爪を一緒に埋める風習があったことで、爪を切るということは縁起の悪いことであり、また夜という時間は日本書紀では霊的に良くない時間とされていた。

江戸時代頃になると、夜という良くない時間に、爪といえど親から授かった体を粗末にするべきではないという考えが生まれたが、当時の夜の暗がりで爪を切って足を傷つけないようにするという生活の知恵でもあった。

葬列に出会ったら親指を握る

昔は死者の葬儀は自宅で行われたあと、棺とともに参列者が列を作って墓地まで歩いた。死んでから時間が経っていない遺体からは悪い霊気が放たれていると考えられていたので、それを払うために最も気を溜めやすいとされる、親指を手のひらで包む形を作ったのである。