昔から端午の節句になると準備して入った菖蒲湯であるが、その始まりは、旧暦の5月5日に行われた女性による田植え前の神祭である。家の屋根を菖蒲によって清めてから、早乙女と呼ばれる女性たちが菖蒲で作られた鉢巻を巻いて、菖蒲湯に入り禊を執り行うというもので、そこから魔を払う効能があるされ体にもよく病気にかからないとされるようになった。
実際に、菖蒲湯が体に良いというのは科学的な根拠があって、菖蒲湯は体を温め、腰痛など体の痛みにも効くとされる。
栄養価の高い食べ物が少なかった時代、夏に採れたカボチャを保存して冬至に食べたのは、冬の野菜不足を栄養価の高いカボチャを食べて解消するためだった。
また、同じ日にゆず湯にも入浴することで、冬も健康に居られるようにしたのである。