12月というのは一年の最後の月であり、特に大晦日は元旦への準備や大掃除など、新しい年を迎えるために大忙しであるが、忙しくても元日に掃除を持ち越してはならない。なぜなら、門松などを飾り付けをする元日は、福の神が家にやってきていろんなところに宿るので、家中に神様がいると考えられており、掃除をすることはそれらの福の神を追い出す行為だからである。
物事をはじめるのは2日からにして、元日は忙しなくせずにゆっくり過ごすのが良いとされている。
夜ふかしを良くない習慣だとする日本で、大晦日の夜だけは夜更かしを許されているのは、終わる一年で無事続けれ来れた営みの火を、新たに始まる年まで持ち越すことが福を逃さないことだとして大切にされたからである。福を逃すことは不幸であり、そこから、白髪という死者を連想させるものにつながったとされる。