人間はそれぞれ、無意識にしてしまう多くの癖を持っているが、そのなかでも貧乏ゆすりをする癖はその名前からも悪いイメージがあるし、行儀の良いものではないだろう。
膝をかくかくと揺らす癖が貧乏ゆすりと呼ばれるのは、貧富の差が大きかった昔の日本で、物乞いをして生活し、栄養不足などの理由で手足を震わせていた貧しい人々を連想させたからだ。
そのような理由で、貧乏ゆすりをすると出世できないと言われるが、現実的に貧乏ゆすりをする落ち着かない状態の人は、出世できないという考えもある。
朝食を時間がなくて忙しなく済ませるのは、時間の管理が出来ていないというレッテルを貼られる上に、ねこまんまは日本人が伝統的に食べてきた米を粗末に扱っているとし、行儀が悪いとされる。そのような人が出世できるわけがないという、日本社会の考え方が生んだ迷信である。