死者を供養するときに、洗っていない米でごはん一杯分だけ炊いて茶碗に山盛りにした「枕飯」を用意するが、枕飯では箸をご飯にさして立てておくのが一般的である。枕飯は死者があの世に行く道中でお腹がすいたらいけないという心遣いで生まれた風習で、箸を立てておくのはいつでもご飯を食べられるようにするためである。
ご飯に箸を立てたり、茶碗に米を山盛りにするのは、枕飯をイメージさせるので縁起が良くないとされているのである。
飲食店で二切れ以外のお新香を出さないのは、語呂が悪いからである。一切れと三切れは「人切れ」や「身切れ」と読むことができ、武士が切腹をする時に三切れの漬物を食べたなど印象が悪い。また、四切れは「4」が「死」と読める為に忌み嫌われている。