HOME縁起と厄に関する迷信 > 朝の蜘蛛と夜の蜘蛛

朝の蜘蛛と夜の蜘蛛

朝の蜘蛛が吉兆であるという話は古くは古墳時代初期に詠まれた歌にも登場し、『古今和歌集』や『平家物語』でも書かれているなど、かなり古くから信じられてきた迷信である。

朝の蜘蛛を見つけると良い来客があるといわれ、金が手に入るとかその日は晴天になるとも言われる。しかし逆に、夜蜘蛛は夜に偲ぶ泥棒をイメージさせることから凶兆の証とされ、夜に蜘蛛を見たら追い出すべきと言われる。

どちらも同じ蜘蛛だが、時間によって真逆の迷信を持っているのである。

縁談の席でお茶をだすのはタブー

お茶は縁談に不相応な言葉をイメージさせるので、縁談でお茶を出すのはタブーであるという迷信がある。お茶の代わりに関東地方では桜湯、関西地方では昆布茶を出すのが普通だ。昆布茶は「よろこぶ」にかかっており、言葉の縁を大事にしている。